人生で2回目の神戸は楽しかった。
そうそう、前回はガーリックライス発祥のお店と言われるみそのにお邪魔して、超シンプルな鉄板焼きを楽しんだんだった。
それにしても鉄板焼きって豪華な料理だよね。
自分達のためだけにシェフが目の前でがっつり料理してくれるんだもん。
しかもステーキ、フォアグラ、伊勢海老といった高級食材が焼きまくりのイメージもあるからね。
この記事の目次
神戸牛さざんかのコース
今回は神戸のミシュランで星もとったことがある雪月花(セツゲッカ)離れに行ってきたんだけど、ラッキーなことにオーナーシェフが自ら焼いてくれたんだよね。
前菜からうににいくら。サラダが出て、その後はひたすら高級食材のオンパレードだったんだ。
そしてアワビはやっぱり美味しいね。
食って基本的には甘味、酸味、塩味、苦味、うま味(出汁の味わい)の5味で表現されるんだけど、その中でも苦味ってちょっと独特な美味しさだよね。
アワビの肝の味わいは、コーヒーと競るくらい個人的には苦味を代表する美味しさの象徴だと思うんだ。
ほのかに苦く、旨味と調和して美味しい肝ソースとアワビのコラボで舌鼓を打っていたら、伊勢海老の調理が始まったよ。
ワインと合わせて伊勢海老にホタテを食べたんだけど、やっぱり目の前で調理されているのを見るとさらに美味しく感じるんだよね。
最近は劇場型と言われるようなシェフズキッチン(シェフが料理を作ってるところを見ながら食事したり、説明を聞いたりできるオープンキッチンのお店)のお店が流行ってきたけど、よくよく考えたら鉄板焼きは劇場型の最たるものかもしれないね。
激ウマのフォアグラ
そしておもむろに焼かれたのはフォアグラなんだけどさ、僕が今まで食べたフォアグラの中で一番美味しかったかもしれない。
絶妙な焼き加減。表面はフォアグラ自体が出す脂でちょっとカリッとした食感で揚げられたような感じの食感が楽しめるんだ。それでいて中は限りなく柔らかく素晴らしい食感。もちろんジューシー。
味わいは甘く、力強い旨味が口中に広がる。確かに脂が感じられるけど、思ったよりは嫌な脂という感じでもなく、臭みは全くと言っていいほど無いんだ。
メインきていないけど、既にノックアウトさせられた気分に。あぁ幸せだ。
野菜だって妥協がないよ。
どれも美味しかったんだけど、赤こんにゃくは初めて食べたんだ。滋賀県は近江八幡の郷土料理みたいだね。
こんにゃくが赤い理由は諸説あるみたいで、織田信長が赤い色が好きで戦国時代にこんにゃくも赤に染めさせただとか、近江八幡で毎年3月に行われている「差義長(さぎちょう)祭り」で織田信長が戦国時代に赤い長襦袢を着て踊ったことに由来しているとか諸説あるみたいなんだ。
でも、ルーツはやっぱり戦国時代にあるみたいだね。
ちなみに、赤こんにゃくの赤色は「三二酸化鉄」という食品添加物みたいだよ。添加物というと反応する人も多いけど、人体には無害みたいなんだ。
神戸牛のステーキ フィレとサーロインの食べ比べ
さて、いよいよメインの登場だよ。
今回は神戸牛だ。
和牛の有名ブランドだよね。海外でもその知名度は高く、松坂牛と並んで和牛の象徴のようなブランドだよ。
兵庫県で生産された「但馬牛(たじまうし)」のうち、いくつかの基準をクリアした牛だけが神戸牛と名乗れるんだ。惜しくも基準をクリアしなかった牛は但馬牛と呼ばれるけど、その差は実際食べてみるとよほどの人でないとわからない誤差なんだよね。
実際、但馬牛は松坂牛や近江牛の素牛になっているし、有名ブランド牛の多くに但馬牛の血統が入ってたりもするんだ。
ちょっと話が逸れたけど、神戸牛。最近は輸出も解禁されたりして値段もガンガン上がっているみたいだね。
鉄板で焼かれた神戸牛は当たり前だけど美味しいんだ。
ヒレは柔らかくて爽やかだけど、しっかりとした旨味が感じられるよ。
ドライエイジングのサーロインは、ドライエイジングという説明がなくてもうっかり熟成に気づけるくらいちゃんと熟成香があって、上品で脂は確かにあってジューシーだけど胃もたれしなそうな脂感なんだよ。
あぁうまい。
やっぱりお肉って食べると幸せになれるよね。
ガーリックチャーハン
そして鉄板焼きのシメと言えばもうガーリックチャーハンだよね。なんか選択制でガーリックチャーハンと何か別のシメの料理を選べた気がするけど、僕の耳にはガーリックチャーハンしか聞き取れなかったくらいもう頭の中ガーリックチャーハンだったから。
ここのガーリックチャーハンは卵が入るスタイル。
あぁ、これは幸せなやつ。最後の締めに相応しい間違いない美味しさ。もう写真で伝わると思うからあえて細かいこと言わないよ。美味しいよ。
デザート
シメには季節のデザート。
夏に行ったから季節のフルーツを楽しめたよ。
そう言えば、メロンって久しぶりに食べたかも。
雪月花 離れ
神戸のエリアで数店舗「雪月花」のブランドで店舗展開しているんだけど、本店もミシュランに6年連続掲載。こちらの離れも一つ星をとったこともあって、その美味しさは保証済み。
確かに神戸牛はちょっとお高いけど、それでも都内で同クオリティの鉄板焼きを食べたらこの価格じゃ収まらないんじゃないかなっていう良心的な価格設定。
大満足な夜だったよ。
神戸牛ステーキ鉄板焼 雪月花 離れ
050-5570-2614
兵庫県神戸市中央区中山手通1-25-6 ラ・ドルレイ神戸三宮ビル 8F
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
この記事へのコメントはありません。