富士宮焼きそば。
その名前は知っていたけど食べたことはなかった。
今回、幼い頃から富士宮焼きそばを食べて育ったという方が自作してくれたので、改めて富士宮焼きそばを調べてみることにしたんだ。
この記事の目次
富士宮焼きそばとは?普通の焼きそばとどう違うの?
まず、富士宮焼きそばという名称が産まれたのは1999年。現在は富士宮やきそば管理運営会社の株式会社プロシューマーが管理している。
名称自体は1999年に産まれたけど、地元富士宮市をはじめ、周りではかなり古い時代から食べられていたみたいだ。
その富士宮焼きそばの歴史に大きく貢献したのがマルモ食品の創業者である望月氏。
戦後の食糧難の時代にビーフンを開発しようとして、試行錯誤の過程で誕生したのがこの蒸し麺とのこと。
富士宮焼きそばの特徴
Wikipediaによると富士宮焼きそばの特徴は主にこの3つ。
- 富士宮やきそば専用の麺を使用する。富士宮やきそば学会は「マルモ食品」「曽我めん」「叶屋」「木下製麺所」の麺を指定麺としている。
- 油かす(富士宮では「肉かす」と呼ぶ)を使用する。
- 仕上げに削り粉をふりかける。
特に飲食店で富士宮焼きそばを提供する場合は指定麺があるので要注意。
実際にこの日もマルモ食品の麺とソースで焼きそばを作ってもらう。
そして面白いのは肉かすの存在。
富士宮で有名なさの萬のホームページには下記のように紹介をされていた。
1950年 佐野萬蔵、元祖「富士宮やきそば」を考案。
当時、やきそば・お好み焼きには天ぷらの天かすが使用されていましたが、天かすが不足していることに佐野萬蔵は着目。
天かすの代わりに肉かすを使用すると、さらに美味しくなることを提案。
肉かすを使用したやきそばは極めつけの美味しさとなりました。
それが世間の評判を呼び、広く使用されることとなり、現在の富士宮やきそばとして定着しました。
食の文化はいろいろな人や企業がちょっとずつ手を加えて少しずつ改良され、最適な形へと進化していくことがわかって実に面白い。
ちなみにさの萬は最近はドライエイジングというお肉の熟成で有名。僕も食べたことがあるけどとっても美味。
富士宮市に来る機会があれば、富士宮焼きそばと合わせて是非食べて見て欲しい。
普通の焼きそばとの違い
なんと言っても普通の焼きそばとの違いはやはりこの独特の麺だ。
何というかもちっとした弾力のある独特の食感がたまらない。噛み応え抜群で普通の焼きそばに比べてやや太めの麺。
そして肉かす。削り節。とってもジャンク。でも、美味しい。
富士宮焼きそばを実際に食べてみる。
さて、使うのは富士宮焼きそばの麺を開発したマルモ食品の麺。ソースも販売されてるのが嬉しい。せっかくなら揃えたいよね。
手際よくささっと炒めてあっという間に完成。
うんうん。確かに麺がもちっとしていて独特。
しっかりとした食感で何というか、普通の焼きそばの麺ってズズっと啜って少し噛んで飲み込むようなところがあるけど、富士宮焼きそばはしっかりもぐもぐろ噛んで味って食べる感じ。
それくらい食感が独特。うん美味しい。
と思ってたら「あ!!!!」となって、ごめん。肉カス忘れてた・・・
ということで肉カスを入れて仕切り直し(笑)
肉カス(油かす)を入れると味わいがしっかり変化!
独特の旨味と香りがしっかり感じられて、改めて削り節が引き立つ感じがある。
あと、肉カス自体がとっても美味しい。
ちなみに肉カスとは一般的には豚の背脂や三枚肉(豚バラ)を熱してラードを取り出した残りのもの。
肉カスを最初に入れ忘れてくれたことで、結果的に肉カスの有無の食べ比べを楽しめてとても大満足。
富士宮焼きそば。とても美味しい。富士宮周辺のスーパーでは普通に売ってるみたいだけど、首都圏ではあまり見ないので、食べてみたい人はネットで購入してみるといいと思うよ。
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
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