あの西麻布 蒼(あお)がデザートコースの専門店を西麻布にオープンする。
そんな話をいただいたのが1ヶ月ほど前。ネットにはまだ情報は何もない。
西麻布 蒼はオープン直後から通っていて、峯村シェフが作り出す素晴らしい料理の数々は全てが4番バッター級の破壊力。
2024年5月時点で食べログのフレンチ部門ではあのカンテサンスを抜いて日本一の4.56点で食べログアワードを2024年ゴールドを受賞。
めちゃくちゃ予約困難のため、ミシュラン調査員も伺えなくて星がまだもらえてないのではないかと勝手に思ってる素晴らしい名店。
そんな蒼の峯村シェフが「蒼」の冠をつけて出す新店が「蒼果」だ。
この記事の目次
西麻布の「蒼果」
ティーペアリングで15,000円で提供する「蒼果」のコースは峯村シェフこだわりの食材とものすごいクオリティのティーペアリングを楽しむことができる。
パティシエ
パティシエはオーボン・ヴュータンでのスーシェフ経験、パリ一つ星ステラマリスでの修行、その後もオマージュのシェフパティシエなど国内外の著名レストランで輝かしいキャリアを持つ濱村浩氏。
蒼の哲学と超一流のパティシエはどういった化学変化をもたらしてくれるのか食べる前から楽しみ。
本日の食材
ちなみに本日の食材はこちら。
メロンやマンゴーはわかるけど、玉ねぎにアスパラまである。
メニューはこんな感じ。
食材やティーペアリングについても詳細な説明が。
ティーペアリング
ティーペアリングを監修したのは LeafWineの横田大助氏。
世界のお茶に精通している素晴らしいお茶の達人。
まともに飲むとお茶だけで10,000円を超えるのではないかというラインナップらしく、お茶の素人の僕にでもわかるほどお茶が素晴らしかった。
三浦農園新玉葱 泉州黄のムース
トマトのクリアシート
スパークリングがわりの微発泡のお茶と共に提供された一品目。
実に「蒼」さんらしい素材の味わいがしっかり感じられる一品目。
トマトと玉ねぎの甘みがしっかりと感じられる一品でめちゃくちゃ美味。
ものすごい手間をかけて作られていることがわかる一皿目。
北海道ジェットファーム
緑アスパラガスのブランマンジェ
白アスパラガスのアイスクリーム
2品目のこちらはさらに「蒼」さんの哲学がつまった一皿。
めちゃくちゃアスパラ!でも、ちゃんとデザート!
それぞれ食べても一緒に食べても美味。
アスパラの美味しいところだけが際立つようなすんごい料理。
静岡 三松園 甘夏ジェーン
フレッシュ、ジュレ、グラニテ
氷菓。お口直し的な一皿。
もうこの時点で満足度がマックス。
静岡市三松園さんが改良した品種である甘夏ジェーンはすっごく爽やかだけど上品な甘味と酸味でお口もスッキリ。
東北町 ほおずき 鬼あかり フロマジュブランのムース
ほおずきのシロップ
これまたものすごい手間暇がかかっているであろう鬼灯のオリジナルシロップとムース。
そのまま食べても超絶うまいほおずきがさらに美味しくなってしまった。
「生で食べるより美味しくならないと意味がない」と峯村シェフ。
これまた実に「蒼」感を感じるデザート。
宮崎マンゴー 時の雫 焼きたてのミルフィーユ
パイナップルのソルベ
極上のマンゴーを使ったミルフィーユ。
こちらはパティシエの濱村さんの技術が素晴らしく冴え渡る一品。
サクッとした食感とマンゴーの甘み、パイナップルのソルベと合わせた時の美味しさが素晴らしい!
もう美味し過ぎて無心でいただく。
沖縄カカオ果肉から排出したジュレ
白神産地の軟水とカカオのガナッシュ
僕の中での今日一はこちら!
国産のカカオ(1個15,000円もするらしい)から作られた料理でガナッシュが美味すぎる。
今まで食べたチョコレート系の中で一番美味しかった。
カカオの旨みを極限まで引き出すとこうなるのかも。
アタックよりも中盤から後半にかけて口の中に広がる濃厚で芳醇なカカオの旨みが口の中に広がって、もちろん相性抜群なペアリングとの相性も抜群なんだけど、それでもまだ口の中にしっかりい続けてくれるカカオの旨み。
本日最高の一品。
初めての食感 焼きたてのフィナンシェ
オレオ 白チョコレートのクリーム
最後は温かいお茶共に提供されたフィナンシェとオレオ!?
「すぐに食べてください。」と言われて、とりあえず一口食べると、説明通り「生フィナンシェ感」が味わえる不思議な食感。
下はサクッとしていて上側と中はしっとり柔らかい生フィナンシェ。
なにこれめちゃくちゃうまい。
オレオは「最高の食材でオレオを作ったらどうなるか」を試したというもので確かに濃厚。味わい深い。
フィナンシェは「少し時間を置くと味変する」というので、一口生フィナンシェを味わってからしばらく放置。
5分くらい経ってから食べると外側が少しカリッとした食感になって、これもこれでめちゃくちゃ美味。
本当に焼きたてのフィナンシェと時間を少しおいたフィナンシェ。ゆっくり火が入ってこんなにも味わいに変化が生じるのか。焼き菓子って面白いなぁ。
すぐに予約困難になりそうな西麻布の「蒼果」
カウンターはわずか6席。
毎月旬が変わるから、「2-3週間お店を開けて1週間は違う食材でテストを繰り返してからまた新しい食材とデザートで営業する。」とのことで、1日2回転しかしないみたいなので1日に入れる人数はわずか12人。
あっという間に超予約困難店になりそうなスイーツコースと最高のティーペアリングが楽しめる。
デザートやスイーツ好きには必見のお店!
蒼果
東京都西麻布4-2-5アートサイロ3階
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
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