とある日の午後のランチ。
何か美味しいものを食べに行こうという話になって、えらんだのは「お蕎麦」。
いいね。焼肉でも寿司でもない。美味しいものを食べようって選んだのは蕎麦。
この記事の目次
なぜ蕎麦には天ぷらなのか?
蕎麦といえば、天ぷらだ。天ぷらが乗っかった天もりや天せいろ。天ぷら蕎麦は本当に美味しいんだけど、そもそも何故蕎麦には天ぷらなのか。
諸説あるみたいだけど、安土桃山時代にポルトガルから伝わったという話もあるけど、1700年代の文献には今の天ぷらにかなり近いものが江戸では食べられていたいみたい。
江戸末期の資料によると、穴子、芝海老、コハダ、貝柱、するめといった今とそう変わらないネタ。そして、串に刺す形で屋台で天ぷら屋はあったみたいだね。江戸の三大屋台飯といえば、寿司、蕎麦、天ぷら。
どうやら屋台で天ぷら串を買って、そのまま隣の蕎麦屋の屋台で蕎麦と一緒に天ぷらを食べたら美味しかった。ってことで蕎麦と天ぷらは一緒に食べられるようになっていったっていうみたいだね。
どんな時代にも、色々と美味しいものを組み合わせようとしたり、創意工夫してもっと美味しいものを食べたいと思う人がいるんだね、
蕎麦屋のおつまみが好き
さて、今日は赤坂にある沙伽羅(さがら)へ。
お膳がセットされて、卵焼きにアナゴ。
蕎麦屋で食べると美味しさが増すのは何故なのだろうか。
あと、今回は頼まなかったし、店によってはあったり無かったりするけど、「焼き鳥」とか「蕎麦がき」なんかもあったら嬉しいよね。
蕎麦屋で蕎麦を食べる前にちょっと摘むような料理が大好きだ。
あぁ。願わくば日本酒か蕎麦焼酎が飲みたいな。
天ぷらは塩で食べる?蕎麦つゆにつける?
さて。蕎麦と天ぷら。
肝心なのはこの天ぷらをどうやって食べるか問題だ。
ほとんどの天ぷら屋では、普通の天ぷら屋よりも衣が厚い事が多い。これは蕎麦つゆが染み込みやすくするため。
衣の表面に、小さな衣の塊をつけることを「花を咲かせる」っていうんだけど、これも天ぷら専門店ではあまっ理やらない技法だよね。
そして、蕎麦屋の天ぷらはあえて作り置きをすることもある。
揚げ置きしておくことで、余計な油が蕎麦にあまり移らないようにしたり、天ぷらの衣が剥がれにくくしたりするメリットもあるんだ。
だから蕎麦屋に限っては「天ぷらは揚げたてがいい」わけじゃないってことだね。
さて、天ぷら。どうやってみんな食べるんだろう。
まず、蕎麦をまずは塩で食べて、蕎麦の風味を堪能。
その後、蕎麦を蕎麦つゆでいただく。最初は蕎麦が全部蕎麦つゆにつからないように麺つゆにつけて一気に啜ることで、蕎麦の風味や味わいを力強く感じる。心地よい蕎麦の風味が一気に立ち上ってくる感じが心地よい。
ワサビは高級なワサビ以外は蕎麦つゆにぶっ込んでよくかき混ぜる。辛さが上品なワサビの場合は蕎麦に直接つけて食べる。
蕎麦つゆのワサビが混ざりきっていなくて時々むせる。うっかり吹き出しそうになるから要注意だ。
天ぷらは塩があれば一口目は塩で食べたいけど、基本的には蕎麦つゆにつけて食べたい派。
もちろん、揚げ置きしてあった天ぷらでも、蕎麦つゆに多少油がうつるのは覚悟の上。
だから、蕎麦をある程度味わったタイミングで天ぷらを食べ始める。
天つゆは沢山つけたいから、場合によっては天つゆは蕎麦と天ぷらを食べる頃にはなくなってる。
だから蕎麦湯はちょっとトロッとした味わい深い濃厚なタイプが好みだ。
蕎麦つゆが無くなっても、蕎麦湯だけで飲んで楽しめるタイプの蕎麦つゆがベスト。
あぁ本当に美味しい。
沙伽羅 (さがら)
(今回はアルコールは飲まなかったけど)昼から蕎麦で一杯行きたくなるようなお店だったよ。
沙伽羅
03-3589-4557
東京都港区赤坂3-11-7 ソシアル赤坂ビル 1F
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
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