沖縄食材を使った懐石料理で最高の沖縄そばを食べた話

2020.04.04 / 最終更新日：2020.04.09

「那覇でカズヤが好きそうな美味しいお店見つけるのは大変かもよ。」
と、那覇在住の友人から言われた。
確かに、沖縄料理はジャンクなイメージがある。飛び抜けて美味いものと言うのは少ない印象だ。
そして、那覇近辺はステーキ屋と沖縄そばのお店がやけに多い。そんな中、ググりまくって見つけたのがこちらのお店である。

この記事の目次

沖縄食材をがっつり！懐石料理で沖縄感を味わう

訪れたお店は沖縄そば懐石尊尊我無（とうとがなし）と言う沖縄そば懐石のお店。
結論から言うとこのお店を選んで本当に良かったと思ったんだ。
実はこのお店を選んだポイントは３つ。

今帰仁アグーが食べれること
沖縄食材を豊富に使っていること
こだわりの沖縄そばが食べれること

初めての那覇で、絶対にお店を外したくなかったので上記を満たし、かつおいしそうなお店を探したところここに行き着いたんだよね。

もうメニューを見ただけで期待感が増しまくり。いい感じ。

先ずは蕎麦がきからスタート

沖縄そばの蕎麦がきは初めて食べるんだけど、驚いたのはテーブルで粉の状態から作ってくれること。

八重山の小麦粉を使ってシンプルに。塩で頂く蕎麦がきは小麦粉の香りがふわっと広がってねっとりとした食感もいい感じ。

前菜は美味しいものを少しずつ

新もずくは胡瓜とスターフルーツの味酢和え。
島牛蒡地豆和えに、白鞍倍良（シロクラベラ）の手毬寿司といきなりここで沖縄三代高級魚の一つが出てくる。沖縄だとマクブって言うみたいだね。
癖がなくて微かに甘みがあるとても美味しい白身の魚。

他にも田芋の唐墨で包んで揚げた料理や、島らっきょう等、沖縄を代表する食材ばかり。そしてどれも美味。

お碗は島南瓜

沖縄在来の島かぼちゃのすり流し。

甘い！まったりとしていてとても美味しい。濃いけど余韻はとてもサッパリとしてるスープ。

造里（おつくり）

里の風景を盛り付けるようにお造りを作るときは造里と書いて「り」の字に「里」の字を当てるんだけど、こちらの造里はまさに名前通り。
全て近海でとれた魚のお刺身。

見た目にも美しい。白いポン酢とお醤油で。

: ハマダイ

: 赤仁（スジアラ）

: 赤仁（スジアラ）

ここで沖縄三大高級魚の浜鯛（ハマダイ）と赤仁（スジアラ）が出てきて３大高級魚をコンプリート。
赤仁はかなりサッパリとしていて白いポン酢で。噛めば噛むほど味わいが深くなるようなフグのような味わい。
浜鯛は独特の風味があって、微かな熟成感すら感じられた。初めて食べたから本来の味わいなのか実際に熟成されているかは不明。
独特の甘みがあって、微かなナッツ香すらも感じられた。面白いな。

: メバチマグロ

: 夜行貝

: 白イカ

メバチマグロに初めて食べた夜光貝。そしてまったりと甘い白イカ。
量もちょうどよくて食べたことのない味わいも感じてとても大満足。

焼物は武鯛を炭火焼きで

武鯛に冬瓜卸’（冬瓜を大根おろしのようにおろしたもの）、苦瓜に人参も。

武鯛は弾力があって力強い旨味とチカラ強い食感。もっと雑味があると思ったけど、なかなかに美味しい。
そして、ゴーヤが面白かった。苦味が来る前に一瞬ふわって甘みを感じるような美味しいゴーヤ。面白い。

主鉢

そして待ちに待った今帰仁アグーをすき煮で。

やっぱり美味。最高だ。
今帰仁アグーといえば、沖縄の在来種。ほとんどのアグー豚は実はヨークシャーとかヨーロッパの豚の血が入っているんだけど、この今帰仁アグーだけは限りなく在来種に近いことがDNA検査でも証明されている。
ちなみに僕は今帰仁村からやってきた今帰仁アグーの生産者の高田さんとは六本木でお会いしていて、食べたことがあるからその美味しさはもちろん承知の上。
どうしても沖縄で食べたかったんだよね。
食べれて大満足。